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111研究環境

 実験室 (Laboratory)

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日本国内や世界各地から集めた貴重な鉱物試料や合成実験によって合成した試料を顕微鏡を使って観察します。どのような試料でもまず一番初めはここに持ち込まれて、共生鉱物や組織観察,、結晶性のチェック等が行われます。鉱物や合成試料の単結晶選びや、岩石の薄片試料から0.05mmサイズの単結晶を摘出するような極めて細かい作業もここで行います。


四軸型単結晶X線回折装置 Enraf-Nonius CAD4 (筑波大学分析センター)
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鉱物や合成物質の電子密度分布を測定して結晶構造を決定します。鉱物は単純な組成を持つものが少なく、化学組成の違いや、含まれる微量元素、格子欠陥などによって、その結晶構造が僅かに変化します。そのため、結晶構造の測定の際にも慎重なステップが必要になります。CCDやイメージングプレートによるX線回折装置を2次元検出器と呼ぶのに対し、この装置は0次元検出器と呼ばれ、逆格子の回折斑点を1個ずつ高い精度で測定する装置です。


分光放射計 英弘精機 Spectroradiometer MS-720
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As系物質の光化学反応実験に欠かせない可視光スペクトル測定装置が手に入りました。しかもPCへのテキストデータ転送機能付きです。かなり嬉しいです。これで光量や波長領域の可変実験が可能になりました。


テフロン内筒容器型オートクレーブ 耐圧ガラス工業 TAF-SR300

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念願のテフロン内筒型のオートクレーブが入りました。水熱合成装置です。非常に嬉しいです。これまでは出発の試料を入れる部分に金属容器を使用していたため、容器内部の金属表面との反応が避けられませんでしたが()、テフロン容器で実験すればそれを防ぐことが出来ます。この装置を用いて、新規有機鉱物の合成実験を行い、有機鉱物の結晶特性や生成環境の予察などの研究を行います。


卓上型高速昇温炉 山田電機 MSFT-1520 

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2005年7月、新しい高温マッフル炉が入りました。室温からスタートして約30分で常用温度の1400℃に上げることができ、最高で1500℃まで上げることができる優れモノです。さらに、炉内寸法は4.5Lと比較的広めなため、石英ガラス試料管も倒さずにセットできます。ここに辿り着くまで、電気炉の老朽化や温度制御の問題など、立ちはだかる多くの困難から、さまざまな努力と涙ぐましい工夫を強いられて来ましたが、この合成炉の登場でそれらからようやく解放されます。




 2005年地球惑星合同大会こちら

 2005年国際結晶学会の様子はこちら 






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