Topography with active fault traces (data source: GNS, New Zealand)
Neither structure nor faults are fully observable.
Analysis must confront uncertainty, not just complexity.

既存の枠に捉われない地震研究を 地震学における震源過程・震源解析研究の概要

観測データを起点に、理論とモデルを更新し続ける地震学。

地震は、よく分かっている現象だと思っている人も多いでしょう。

しかし、観測データはそうは語っていません。

私たちは、データが示す「説明されていない地震」に向き合っています。

地震は、地下で発生する破壊現象です。

その実態は、断層のずれによって生じた地震波として、世界中で高精度に観測されています。マグニチュード6クラスの中規模地震であっても、その波は地球の反対側でも明瞭に記録されます。

私たちは、地震現象を「既存の枠組みで説明できるかどうか」から出発するのではなく、 観測データが何を語っているのかを研究の起点としています。地震波には、地下構造の情報だけでなく、「震源で何が起きたのか」という本質的な情報が含まれています。

大地震が起きるたびに、世界中の研究機関が地震波を用いて震源像を解析・公表する時代になりました。しかし、ルーティン的に用いられている解析手法や震源モデルでは、観測データを十分に説明できない例が少なくありません。

私たちは、観測データを説明できないのであれば、手法やモデルの側を疑うべきだと考えます。

「地下構造が分からないのであれば、その不確実性を前提にした解析理論へ」
「断層の形が分からないのであれば、形状そのものを推定できる柔軟な震源モデルへ」

このような解析手法の開発によって、従来の枠組みでは見過ごされてきた地震現象の多様性が、徐々に明らかになりつつあります。 また、観測データが示す事実として古典的な地震サイクルモデルが成立しないのであれば、その結論も社会に向けて発信します。

私たちは、多くの人の頭の中にある「常識」が壊れる瞬間を楽しみ、流行している研究トピックを追うのではなく、 時代を変えるための「新しい点」を作る研究を目指しています。

代表的な研究

解析理論
地震現象

論文リストは、Google Scholar のページを参照してください。