入試情報

地球科学学位プログラム(博士前期) 地球進化科学領域

推薦入学試験(7月期)と8月期(2月期:二次募集の場合)の一般入学試験があります。最新の入試情報は、筑波大学の大学院募集要項のサイト 入試情報のページを参照してください。



過去3年間の入試問題

入学年度試験問題
令和6年度10月期入学試験専門科目
2月期入学試験 -
令和5年度8月期入学試験専門科目
2月期入学試験専門科目
令和4年度8月期入学試験専門科目
2月期入学試験専門科目

地球科学学位プログラム(博士後期) 地球進化科学領域

8月期と2月期の学力検査があります。最新の入試情報は、筑波大学の大学院募集要項のサイト 入試情報のページを参照してください。

社会人のための早期修了プログラム

本プログラムは「一定の研究業績や能力を有する社会人を対象に,標準修業年限が3年である博士後期課程を最短1年で修了し,課程博士号を取得させるプログラム」です。詳細な情報は、早期修了プログラムホームページをご覧ください。

地質鉱物資源評価のための英語プログラム特別入試

JICA研修生のための博士後期課程の英語プログラムですが、それ以外の方も受験可能です。試験は毎年5~6月に実施します(10月入学)。募集要項は指導予定教員から直接入手してください。



FAQ

Q. どのような研究を行っていますか?どのような分野を学べますか?

地球進化科学では、地球の深部から地表までの歴史や仕組みを調べ、また、それらの知識をもとに未来を予測することを目指しています。地球の形成や変動、地球と共に進化してきた生物、また地球と生物がおりなす、さまざまな現象を解明するために、鉱物結晶の分子・原子レベルのミクロな現象から、地球規模そして太陽系規模のマクロな現象を研究しています。詳しくは、紹介のタブをご覧ください。

Q. 卒業後の進路,就職先は?

A. 毎年学類卒業生のうち6070 %の学生が大学院に進学しています。学類卒業生、大学院修了生ともに企業への就職は資源開発関連企業や、地質・土木コンサルタントが多いです。国土地理院、気象庁、海上保安庁などの官公庁へ就職したり、中高等学校の教員になる人もいます。大学や公的研究機関や民間企業の研究所、博物館などで研究者として活躍する卒業生も多いです。

Q. 他大と比較してどのような強みがありますか?

筑波大学の強みの一つは、世界トップレベルの地球科学関連の研究所が集積している「つくば」に立地していることです。これらの研究所と共同のセミナーも開催されています。また、学生が周囲の研究機関と共同研究を行う場合もあります。

Q. どのような授業が開講されていますか?

A. 基礎から専門的なことを理解するために、様々な科目が開講されています。また、国内外における野外実習を多く開講しています。詳細は開設科目のタブをご覧ください。

Q. 研究をする際に、教員はどのように学生を指導していますか?

A. 指導教員が学生の希望を聞いた上で、適性や卒業後の進路も考慮して研究テーマや研究手法、調査地などを決めています。また、主な指導を行う指導教員の他に、副指導教員を配置し、様々な問題に柔軟に対応できる体制を整えています。

Q. 地球学類に入りたいのですが、どの科目を重点的に学んでおくべきですか?

A. 高校までの内容は大学での勉強の基礎となるものですので、理系科目に加えて英語などもしっかり学んでおいた方が良いでしょう。地学を履修していなくても大丈夫ですが、地学を履修していた方が良いでしょう。

Q. 海外に留学することはできますか?

A. 筑波大学では海外留学支援事業によって学生の海外留学を支援・後押ししています。

Q. 野外実験について教えてください?

基本的な地質調査手法(例えば、ルートマップや柱状図の作成,地質構造の計測)を用いて、実際に観察することで多くの情報が得られるということを実感できます。ハンマーやクリノメーター、ルーペ、ヘルメットなど地質調査に必要な道具は貸し出しますが、色鉛筆やバインダーなどは各自で用意する必要があります。また、宿泊費も各自で負担してもらうことが多いです。

Q. 地球学類・地球科学専攻・地球進化専攻の雰囲気はどのような感じですか?

A. 教員と学生の懇親会やハンマー会、OB会等が開催されており、学生や教員がフランクに交流できる雰囲気です。会食が好きな先生もいます。

Q. 大学院入学後もアルバイトは続けられますか?

学業に支障をきたす範囲でなければ、アルバイトは続けられます。研究室によっては、長期の巡検や実験があるので、シフトの調整が難しくなる場合もあるでしょう。

Q. 野外に出るのは苦手だが地球科学を学べますか?

野外にほとんど出ないインドア派の研究室もあるので大丈夫です。


卒業生からのメッセージ


山田昌樹 (信州大学学術研究院理学系 (地球学コース) 助教;2017年3月地球進化科学専攻博士後期課程 修了)

私は学生時代に、過去の地震や津波の履歴を解明すべく、沿岸低地に残された津波堆積物の研究を行いました。自分の研究によって、過去に発生した未知の現象を発見できた時には,なんとも言えない達成感がありました。これから地球進化科学に進学する方には、自分が興味のある事象を見つけ出し、疑問に思ったことを突き詰めて見ることをお勧めします。学会発表や論文執筆などで思うようにいかないことも出てくるとは思いますが、「他人の意見を聞くこと」と「自分で考えること」を両立して、有意義な研究生活を送ってください。


清水恒子 (伊藤忠テクノソリューションズ株式会社;2013年3月地球進化科学専攻博士後期課程修了)

私は他大学・他分野から筑波大学大学院の博士前期課程に入学し岩石学分野で研究を行いました。その後、後期課程に進学し博士号(理学)を取得しました。修了後は伊藤忠テクノソリューションズ株式会社(略称:CTC)でエンジニアとして働いています。現在は、石油掘削等の資源開発に関わる、地質関係の会社や研究所を、解析やシミュレーションで支える仕事をしています。地質学の知識も必要な分野なので、大学院で学んだことを活かして業務を行っています。
 大学院生だった5年間は、大変なこともありましたが、貴重な体験がたくさんできました。海外での調査ならではの経験もたくさんでき、現地の文化にも触れることができました。後期課程進学後は、様々な壁にぶつかり悩んだこともありましたが、得られたものもあったと感じますし、嬉しいことや達成感もたくさんありました。これらの「人とは違う経験」は社会人になった今でも私の武器として活きています。
地質学を専攻することや大学院に進学することに対して悩んでいる方もいるかもしれませんが、周りの声に流されずに、自分が本気でやりたいことに挑戦してみてください。これから進学を希望されている皆さんが、素晴らしい院生生活を送れますように応援しています。


上川 容市 (太平洋セメント株式会社 鉱業部 資源グループ;1990年3月理工学専攻 地質学分野 修了)

私は他大学から筑波大学の大学院に進学し、「関東山地の地質」について研究した後に太平洋セメント株式会社に就職しました。就職した会社がちょうど中国へ進出する時期で、入社後に語学留学し、そのまま中国河北省のセメント工場建設プロジェクトに参画しました。自分が地質調査・評価した鉱床を開発し、セメントの生産・供給によって、現地のインフラ整備、発展に貢献できたことに達成感を感じています。現在は国内外の資源調査・測量、原料地管理を行なう資源グループに在籍しています。
資源の探査・開発・管理は、自然が相手なので、予測できないような問題が日々発生します。その度に自分の判断と行動によって問題を解決しなければなりません。こういったときに、大学院時代に習得した「地球を歩いて考える」というスキルが役立ちました。大学院で苦労して習得したことは、確実に皆さんの将来への力になると思います。
筑波大学では、研究だけに留まらず全ての面でとても充実した学生生活を送ることができました。今でも先生方をはじめ多くのOB、OGの方とも交流があります。
是非、皆さんも「地球を学ぶ」とともに、学生生活を通して、多くの人と出会って仲間になり、将来の夢の実現に向けて、がんばってほしいと思います。