コアとなる講義

固体地球の変動を理解するために、コアとなる講義を整備しました。3つ講義がありますが、ホップ(地球基礎数学・物理学)・ステップ(地球変動・資源科学B)・ジャンプ(地球変動科学B)>なので、受講する順番は重要です。新しい概念を理解するのは難しいですが、分かると楽しかったりもします。Let's Try!
授業目的公衆送信補償金制度(有償)がスタートしたので、レクチャーノートや講義資料を刷新することにしました。その都合で、レクチャーノートや講義資料は、manabaやMS Teamsを用いて受講者のみに配布します。

地球基礎数学・物理学(学類2年生向け 春AB)

地球科学に使用する基礎的な物理数学を5回x2講義します。
  1. フーリエ解析の基礎
  2. 偏微分方程式(拡散方程式)
  3. 偏微分方程式(波動方程式)
  4. 連続体力学(応力と歪み)
  5. 連続体力学(弾性体の構成則、ナビエの式、波動方程式)

地球変動・資源学B(学類2年生向け 秋学期A)

プレートテクトニクスや地震学の基礎について講義を5回行います。

地球変動科学(学類3年生向け、秋学期AB)

地震を理解するための基礎となる講義を行います。
  1. 波動伝播の基礎(地震波を伝える媒体、波面と波線、多層構造・表面波・固有振動)
  2. 震源モデル(1)(放射パターン、モーメントテンソル、ダブルカップル)
  3. 震源モデル(2)(震源メカニズム、断層面の記述、巨視的断層モデル、断層運動による波動)
  4. 震源モデル(3)(ハスケルモデルの波動、Directivity、円形クラックモデル)
  5. 震源モデル(4)(表現定理、グリーン関数、等価体積力、地震モーメント)
  6. 震源モデル(5)(変位場、遠地実体波、断層運動に関係する応力)
  7. 地震情報(1)(揺れの情報、計測震度、震源、マグニチュード、地震波動エネルギー)
  8. 地震情報(2)・地震計(震源インバージョン、地震計、観測網)・ 地震活動(G-R則、ETASモデル)
  9. 岩石の破壊(1)(主応力・モール円、古典的な破壊条件、破壊条件とモール円、断層の強度)
  10. 岩石の破壊(2)(線形破壊力学、凝着力and/or塑性変形、断層の摩擦則)

コアとなる実験・演習

地球変動資源学実験(学類3年生向け、春学期B)

震源決定方法、地震活動解析、震源メカニズム解析、波動伝播実験、施設見学を通じて、地球変動の理解を深めるのが本実験の目的です。地球変動資源学で勉強した内容が実験を理解するためのベースとなっているので、復習をしましょう。

地球変動科学演習(学類3年生向け、春学期B)

「地殻ダイナミクスと地震発生(菊地正幸編、朝倉書店)」をルールを決めて読みます。地球変動について理解を深めると共に、専門書の読み方を訓練することが本演習の目的です。


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