2014年11月22日に長野県北部で発生した地震(暫定)

2014年11月22日に長野県北部でM6クラスの地震が発生しました。地震の規模が小さいために、我々が開発している手法を本地震に適用し、良い結果を得るのは困難です。従って、得られた解はあくまで参考程度としてください。震源メカニズム解析から得られた可能性がある二つの断層面から一つの断層面を設定して解析しましたが、他の断層面で計算しても理論波形に有意な変化は見られません。

結果

地震モーメント Mo = 1.3 x 10^18 Nm (Mw 6.0);
破壊継続時間 T = 約 5 s;
断層パラメター (strike, dip, rake) = (25, 52, 33)

断層すべりはおおよそ10 km x 10 km 程度の範囲に収まっており、最大すべりは震源近傍に位置し、約 0.6 m程度です。 (文責 八木勇治奥脇亮:筑波大学)

すべり量分布

震源メカニズム解、モーメント速度関数、すべり量分布

観測波形(黒線)と理論波形(赤線)の比較