The 2011 Tohoku-oki Earthquake (Ver. 3)
English2011年3月11日東北地方太平洋沖地震（暫定 Ver3）
2011年3月11日に宮城沖を震源とするM９クラスの地震が発生しました。阪神淡路大震災を引き起こした兵庫県南部地震の約1000倍のエネルギーを解放しました。ここでは、IRISからFDSNとGSNの地震波形記録を入手し、グリーン関数の不確定性を考慮した波形インバージョン法 (Yagi and Fukaahta, 2011, GJI) を適用して震源過程を求めました。解析の結果、震源付近と福島県・茨城県沖に二つの大きな断層のずれを確認することができます。この地震は、震源付近で長くすべり続けているために、他の地震と比して解析が難しく、時間方向のモデル領域を十分に長くとらないと、解のイメージが変わってきます。ここでは、断層面上の各点で90秒すべることができるという条件で解析をしています。解を短時間で求めるために、分解能を落として解析をした結果であることに留意してください。
（文責 八木勇治、西村直樹：筑波大学）
結果
地震モーメント Mo = 4.5 x 10^22 Nm (Mw 9.0);
破壊継続時間 T = 150 s;
断層パラメター (strike, dip, rake) = (200, 13, 83)
震源: (Lat = 38.103, Lon = 142.860, depth= 26 km).
[ここで，震央はJMAの値を使用しました。]
解析結果 ver.1 解析結果 ver.2
すべり量分布．星印は震央
破壊が進行する様子（アニメーション）
地図上のアニメーション（積算すべり）
断層面上のアニメーション（すべり速度分布のスナップショット）
左が北（岩手県沖）、右が南（茨城県沖）
注意： ver. 2のままになっていますが、破壊伝播のパターンは変わりません。
トータルの震源メカニズム，震源時間関数，すべり量分布
