鉱物学
Mineralogy
地球進化科学専攻
筑波大学大学院生命環境系


 
 
 
 
 
 
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鉱物

 鉱物とは,原子が規則的に配列した結晶で,特定の化学組成を持ち,地球の地質現象の過程で生成した物質のことを指します.石英やカリ長石,斜長石,黒雲母といった花崗岩のような岩石に含まれるものだけでなく,宝石として有名なダイヤモンドやガーネット,ルビー,サファイヤも鉱物です.また,冬の寒い日に現れる霜柱やつららといった氷もまたれっきとした鉱物です.ただし,人工的に作られる結晶や生体の中で形成される結晶は,鉱物とは区別して扱われます.2016年1月までに,5107種類の鉱物が発見されています(参照).こうしている間にも世界のどこかで新しい鉱物が発見されていることでしょう.日本からも132種類の新しい鉱物が発見されており,毎年次々と新鉱物の報告されています.




鉱物を調べよう

 鉱物を調べることは,様々な学問的な側面を持ちます.一つは,どこでどんな鉱物が観察されるかを調べる博物学,二つ目に,岩石や隕石の成因や惑星内部を研究する地球惑星科学,三つ目に,結晶としての性質に着目して研究を行う結晶学,四つ目に,固体物性の研究に特化した固体物理学,そして五つ目に,人工的に鉱物を合成しセラミックス材料としての機能を研究する無機化学です.
 このように,鉱物学は幅広い学問的要素を含んでいます.地球や惑星を研究する上では,鉱物を詳しく調べることが地球惑星科学を深く知るための基礎となります.また,無機化学の分野では,人工結晶の合成や機能性材料の研究は人間社会に役立ち生活を豊かにすることにつながります.




研究の特色

 筑波大学は,東京駅から約1時間,秋葉原からつくばエクスプレスで45分,北に筑波山をのぞむ筑波研究学園都市の中心に位置します.つくば市には,基礎から応用まで世界最高水準の約300におよぶ国立・民間研究機関があり,2万人以上の研究者,7千人以上の博士が暮らしています.筑波大学の鉱物学分野では,そのような恵まれた研究環境を最大限に利用して,重要研究課題の問題だけでなく,独創的なテーマや先駆的な研究課題にも積極的に挑戦しています.