地震の研究

2003年十勝沖地震の断層面滑りの時間変化

滑り(破壊)は海溝近傍から北海道へ伝搬している.浅部の破壊伝搬速度は3.0km/sec,深部では4.5km/sec にも達する (Yagi, 2004, EPS より).


地震は、地殻またはマントル内に蓄積された歪みを一瞬にして開放する自然現象です。一瞬にして膨大なエネルギーを開放するために、地震の震源領域近傍に強い揺れ(強震動)が発生し、人間生活に多大な影響を及ぼします。日本は地震多発地帯に位置しており、大地震により多くの犠牲者を出してきました。将来に発生する地震被害を軽減する上でも、正しく地震を理解する必要があります。

地震を理解するためには、地震のゆれを観測した地震波形の解析・地震前と地震後に地下で発生した現象を記録している測地データの解析・断層で発生している素過程の理解が重要です。八木研では、様々な視点で地震という現象を解析し、地下で発生しているダイナミックな現象を理解することを目的としています。