2012年4月11日スマトラ島沖で発生した地震(暫定)

2012年4月11日にスマトラ沖でM8.6の地震が発生しました。この地域では、断裂帯(Fracture zone)が南北に伸びています。この地震は、この断裂帯に沿って発生した可能性が高いです。ここでは、 IRIS-DMCからFDSNとGSNの地震観測網の波形データをダウンロードして、震源過程を求めました。このような地震は、メカニズム解に自由度を持たせて解析するのが妥当ですが、ここでは一面の断層面を仮定して解を求めました。
破壊は震源から南南西方向に伝播しています。

結果

地震モーメント Mo = 8.3 x 10^21 Nm (Mw 8.6);
(strike, dip, rake) = (20, 64, 17.2)  走向と傾斜はGCMTを参照しました。
震源はUSGSの値を使用しました。

(文責 八木勇治:筑波大学)

すべり量分布.星印は震央

トータルの震源メカニズム,震源時間関数,すべり量分布

観測波形(黒線)と理論波形(赤線)の比較