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地球進化科学領域・地球進化科学専攻

地球が誕生してから現在まで、46億年という膨大な時間が流れ、その間、地球自身、そして地球に生息する生物も進化発展してきました。地球進化科学では、地球の深部から地表までの歴史や仕組みを調べ、また、それらの知識をもとに未来を予測することを目指しています。地球の形成や変動、地球と共に進化してきた生物、また地球と生物がおりなす、さまざまな現象を解明するために、鉱物結晶の分子・原子レベルのミクロな現象から、地球規模そして太陽系規模のマクロな現象を研究しています。 地球科学専攻 地球進化科学領域(博士前期課程)・地球進化科学専攻(博士後期課程)は、生物の適応進化様式と地球表層生命環境の変遷を追及する「生物圏変遷科学」、地球表層部の環境変遷について地層などを通じて解明する「地圏変遷科学」、固体地球の変動の物理的・機械的諸過程を解明する「地球変動科学」、地殻とマントルの相互作用、岩石形成プロセスを研究する「岩石学」、地球・惑星システム進化の観点から物質の濃集・分散や資源の形成を研究する「惑星資源科学」、鉱物の特性記載と生成機構を解明する「鉱物学」、哺乳類古生物学・頭足類古生物学・ジルコン等放射性年代に基づき地球史の解析を行う「地球史解析科学(連携大学院)」の計7分野によって構成されています。

人材養成目的

地球惑星の誕生から現在に至る進化史の統合科学的探求を行うために、地質学、古生物学、岩石学、鉱物学とこれらの関連分野において、世界水準の研究を理解し、これに新たな知見を加えることのできる社会の指導的・中核的人材を養成することを目的とします。また社会において、より実践的な職業を担うための十分な知識を有する人材を育成することも重視します。

教育目標

地球表層で生じる地質現象、生命の進化および地球惑星を構成する物質の物質科学などの幅広い分野を統合した教育・研究組織です。これらの分野を幅広く総合的な視野で学ぶことにより、地球システムの全体像を理解し、社会の持続的発展に寄与することのできる人材の養成を目指しています。

求める学生像

地球の歴史と未来像を理解する上での基礎科学として、地質学、古生物学、岩石学、鉱物学とこれらの関連分野を幅広く学ぶと同時に、いずれかの専門分野を深く探求したい人を求めています。とくに自然環境に強い興味を持ち、科学的に自然現象を観察し分析することや、室内での実験・観察および野外での観察や調査に強い興味を持つ人を歓迎します。学生には地道な基礎科学の勉学をいとわず、論理的な思考ができるように努力することが要求されます。

取得学位

地球科学専攻 地球進化科学領域(前期)では、修士(理学)号もしくは、修士(地球科学)号が取得できます。地球進化科学専攻(後期)では、博士(理学)号または博士(地球科学)号が取得できます。

他の専攻との関係

生命環境科学研究科「地球進化科学専攻」は、平成19年度より5年一貫制から区分制に移行しました。博士前期課程として「地球科学専攻」が開設され、「地球進化科学専攻」は博士後期課程となりました。ここで、「地球科学専攻」は、主に二つの領域「地球環境科学領域」と「地球進化科学領域」に分かれています。博士後期課程では、前期課程の「地球科学専攻」の学問領域は、二つの専攻「地球進化科学専攻」と「地球環境科学専攻」に分かれます。

連携大学院

連携大学院は、筑波大学が 筑波研究学園都市にある国立・独立行政法人・民間企業の研究機関と協定を結び、筑波大学大学院の併任教官(教授、准教授)に任命された各研究所の研究者が指導教官となって、筑波大学博士号、修士号取得まで、学生の研究指導を行う制度です。学生は、筑波大学大学院の博士課程の各研究科に在籍し、課程修了に必要な単位を原則として筑波大学キャンパスの講義を受けて取得するとともに、指導教官の所属する研究機関において学位取得のための研究に従事します。地球進化科学専攻では、国立科学博物館と協定を結んでいます。

ロゴマーク

筑波山とハンマーをモチーフにしたロゴは、公式な地球進化科学領域・地球進化科学専攻のロゴです。高分解能の画像ファイルは、下のリンク先を参照下さい。

JPGファイル

問い合わせ先

筑波大学大学院 生命環境科学研究科 地球進化科学専攻事務室
〒305-8572 茨城県つくば市天王台1-1-1 自然系学系棟
電話:029-853-4510  FAX:029-853-7887

関連リンク

筑波大学
生命環境学群
地球学類
生命環境科学研究科
地球科学専攻(博士前期課程)
地球環境科学専攻(博士後期課程)
生命環境科学研究科生命共存科学専攻環境病理学
国立科学博物館地学部